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50代のリスキリングは何を学ぶべき?無理のない学び直しで今の仕事を楽にする具体的な方法

oyajinoryugi
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最近、ビジネスの現場で「リスキリング(学び直し)」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。しかし、50代の僕たちにとって、世の中で語られるリスキリングはどこか遠い世界の出来事のように感じられないでしょうか。

一般的にリスキリングとは「新しい職業に就くために、あるいは今の仕事の激変に対応するために、全く新しいスキルを習得すること」を指します。具体的にはDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応するためのプログラミング習得や、データサイエンティストとしての知識、あるいは高度な専門資格の取得などが挙げられます。

こうした「大きな学び」は確かに重要ですが、20年以上今のキャリアを積み上げてきた50代が、若い世代と同じ土俵で一から技術を競うのは現実的ではありません。むしろ、無理に背伸びをすることで、心身ともに疲弊してしまうリスクすらあります。

この記事では、50代が直面している「一般的なリスキリングへの違和感」を紐解きながら、僕たちが本当に学ぶべきことは何なのかを解説します。結論から言えば、50代のリスキリングは「今の経験を活かしつつ、自分を楽にする道具を使いこなすこと」に特化すべきです。具体的に何を、どう学べば明日の仕事に余白が生まれるのか、そのステップを見ていきましょう。

一般的な「リスキリング」と50代が抱える現実的なギャップ

リスキリングを再定義

まず、世の中で言われているリスキリングの定義と、僕たちが感じる難しさについて整理しておきます。

1. 組織の論理に基づく「スキルアップ」

国や企業が進めるリスキリングの多くは、デジタル化が進む社会で「労働力として価値を維持し続けること」を目的としています。

  • 一般的な内容: Pythonなどのプログラミング、AIの構築、高度な統計学。
  • 50代の悩み: 「今さらエンジニアになりたいわけではない」「記憶力が20代の頃とは違う」という戸惑い。

2. 多忙な日常と学習時間の確保

50代は、組織の中での責任が重く、家庭でも親の介護や子供の教育など、多くの役割を担っています。

  • 一般的な内容: 毎日数時間の学習、週末のスクール通い。
  • 50代の悩み: 「そんな時間はどこにもない」「休日は体を休めたい」という切実な事情。

こうしたギャップがあるからこそ、50代には50代のための「学びの戦略」が必要なのです。

50代のリスキリングを再定義する:キーワードは「時間創出」

50代のリスキリングは時間創出

50代からの学びは、新しい自分に生まれ変わるためではなく、「今の自分を助け、人生の質を高めるため」にあるべきだと僕は考えています。

学ぶべき対象を「高度な専門技術」から、「自分の手間を減らしてくれる道具の活用法」に切り替えてみましょう。具体的には、以下の3つの視点で学ぶべきことを選定します。

  1. 思考の補助: 自分の知識や経験を引き出し、形にしてくれるツール。
  2. 身体の補助: 目や腰への負担、キーボードを叩く労力を減らすツール。
  3. 仕組みの自動化: 自分が手を動かさなくても進む仕組みの構築。

具体的ステップ1:AI(Geminiなど)を「優秀な秘書」として雇う

AIを覚える

50代が真っ先に学ぶべきは、対話型AIの使い方です。これは、何かを新しく覚える学習ではなく、「適切な指示の出し方」を学ぶことに他なりません。

なぜこれが50代に必要なのか?

僕たちは長年の経験から「何が正解か」「どう進めるべきか」という大枠の答えをすでに持っています。ただ、それを資料にまとめたり、メールにしたりする「作業」に時間がかかっているだけです。AIはその作業を代行してくれます。

具体的な実践例

例えば、部下へのフィードバックや、取引先への言いづらい交渉メール。

  • やり方: AIに対し、「これまでの経緯はこうで、相手にはこう伝えたい。角が立たず、かつこちらの意図が明確に伝わる返信案を3つ作って」と入力します。
  • 効果: 30分悩んでいた時間が1分に短縮されます。この「1分で下書きを作る体験」こそが、50代のリスキリングの第一歩です。

具体的ステップ2:音声入力とAI校正で「書く苦労」をなくす

音声入力を活用

「パソコンの前に座ってキーボードを叩く」という行為は、年齢を重ねるごとに身体的な負担になります。

学ぶべきスキル

スマホやパソコンに標準搭載されている「音声入力」を使いこなすことです。

  • 具体的な手順:
    1. 歩きながら、あるいはソファに座りながら、スマホのメモ帳に「今日起きたことや報告事項」を思いつくまま話す。
    2. 支離滅裂な文章でも構いません。
    3. そのテキストをAIに貼り付け、「この音声入力メモを、論理的な日報の形式に整えて」と指示する。
  • 効果: この方法を覚えるだけで、報告書作成のために会社に残る必要がなくなります。

具体的ステップ3:小さな自動化で「探す・写す」を卒業する

自動化

「あのデータ、どこのフォルダにあったかな」「Excelから別のシステムに数字を転記する」といった作業は、50代がやるべき仕事ではありません。

学ぶべきスキル

「自動化の仕組み」があることを知り、AIにコードを書かせる方法です。

  • 具体例: Google Apps Script(GAS)を使えば、メールの内容を自動でスプレッドシートに記録したり、特定の時間に通知を送ったりできます。
  • やり方: 自分でプログラミングを学ぶ必要はありません。「Gmailの特定ラベルのメールをスプレッドシートに転記するGASコードを書いて」とAIに頼み、それを貼り付ける方法だけを学べば十分です。

事務作業に追われていた僕が、本来の仕事を取り戻した話

以前の僕は、設計事務所での細かい事務作業やメールの返信に追われ、気づけば夜の20時、21時を過ぎるのが当たり前でした。「丁寧に時間をかけること」が誠実さだと信じていましたが、その実態は、新しい道具を避けていた自分への言い訳だったのかもしれません。

ある日、勇気を出して、取引先への複雑な調整が必要なメール案をAIに相談してみました。すると、僕がどれだけ言葉を尽くしてもまとまらなかった内容が、驚くほどスッキリと、かつ礼儀正しい文章で提示されたんです。

その浮いた時間で、僕は久しぶりに図面をじっくりと眺める時間を持ち、現場の職人さんと密なコミュニケーションを取ることができました。道具を使いこなすことは、手を抜くことではありません。「自分にしかできない仕事」に集中するための準備だったんです。

今の僕にとって、これらのツールは、かつて使い慣れた定規やコンパスと同じ、大切な道具の一つになっています。

50代のリスキリングは、人生の「使い勝手」を良くするためにある

50代からの学びは、誰かの期待に応えるためのものではなく、自分自身の暮らしをより良く、より楽にするためのものです。

難しい理論や最新のテクノロジーを完璧に理解する必要はありません。「これを使えば、自分の時間が少し増えるかもしれない」という好奇心を、大切に育ててみてください。

ITやデジタルツールは、僕たちの経験を奪うものではなく、その経験をより価値ある形にするための「杖」のような存在です。一歩ずつ、その杖の使い心地を確かめていきましょう。

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